美肌ケアの新常識を学ぶ: 西嶌順子の著書が教えるスキンケアルーティン
月に一度は旅行に出かける私にとって、旅先で肌の調子が悪くなることほど嫌なことはありません。
長時間のフライトや新しい環境は、肌にとっては大きなストレスです。
そんな中で見つけた、宝島社から発行された西嶌順子さんの『ムダなケアをやめるから始める美肌スキンケアの新常識大全』は、私にとってまさに新しいスキンケアのバイブルとなりました。
この記事では、本書の魅力を余すところなくお伝えし、その中で特に心に残ったポイントを詳しく紹介します。
著者: 西嶌順子の背景と経験
西嶌順子さんは、形成外科専門医であり、助産師、保健師、看護師としての経験を持つプロフェッショナルです。
卒業した聖路加国際大学では、看護学部の看護学科を首席で卒業し、その後も新生児医療に従事しました。
そして、北里大学医学部医学科への学士編入学を経て、形成外科医として多くの病院で勤務を続け、今では「医療法人道心会恵比寿形成外科・美容クリニック」の院長を務めています。
彼女は、産後やプレ更年期、さらにはその後の多くの女性が抱える問題に対して、等身大の情報を提供してきました。
この幅広い医療経験と、プライベートでの2児の母としての経験が、本書に込められた強力なメッセージとなっています。
その結果、彼女の視点は、非常に実用的でありながらも、親しみやすさを持った内容であることが特徴的です。
美肌作りの基本: 内側と外側のバランス
『ムダなケアをやめるから始める美肌スキンケアの新常識大全』では、理想的な肌ケアは外側が3割、内側と心が7割の割合であると強調されています。
この視点は、私たちが通常考えるスキンケアの概念を根本から覆します。
西嶌順子さんは、肌の表面におけるケアだけではなく、身体内部の健康状態や心の状態が、いかに肌に影響を与えるかを具体的に示しています。
特に、皮膚の構造を知ることで、必要なケアが何かを自分自身で判断できるようになります。
皮膚は、外界とのバリアであると同時に、健康状態を映し出す鏡であり、その理解が深まれば、自分に最適なケアを見つけることができるのです。
たとえば、肌の構造を理解することで、無駄なクレンジングの回数を減らすことができます。
これは、肌の保湿を維持するためにも重要です。
究極のシンプルスキンケア: アウターケアのポイント
本書で伝えられているアウターケアは、複雑なスキンケアをやめ、シンプルさを追求することです。
現代の多くのスキンケア製品は、多くの成分が含まれており、それが肌に負担をかける場合があります。
西嶌さんは、目指すべきは「究極のシンプルスキンケア」であり、皮脂の落としすぎが逆に肌荒れの原因になることを指摘しています。
日常的なケアとして、洗顔や保湿、日焼け止めなどの基本を抑えつつ、余計なケアを控えることの重要性を教えてくれます。
非常にコンパクトなケアアイテムを選び、肌に必要なものだけを提供することが、長期的に見ると、健康で美しい肌の保持につながります。
腸内美人が素肌美人を作る: インナーケアの秘訣
素肌の健康は、腸の健康によるところが大きいと本書で語られています。
腸内環境を整えることで、肌の状態も改善されるというのは、私にとって驚きの発見でした。
腸内美人が素肌美人を作るという考え方は、食事やライフスタイルの見直しを促すものです。
特に、食べないダイエットが肌老化を加速させることを強調しており、正しい食生活と腸の健康が、いかに美しい肌を保つために必要であるかを示しています。
また、腸内環境を整える具体的な方法として、発酵食品や食物繊維を豊富に摂取することが推奨されています。
こうした情報は、普段から意識していないと見落としがちな部分であり、ぜひ取り入れてみる価値があります。
心の健康もスキンケアの一部: 心理的健康と肌ケアの関係
「肌は心を映す鏡」とも言われ、本書でもその考えが強調されています。
実際、ストレスや心の状態が肌に与える影響は大きく、リラックスが肌にとって最良の薬であるとされています。
日々の生活に追われる中で心の健康に目を向けることは、簡単なことではありませんが、この取り組みが、総合的な美肌ケアの一環となるのです。
特に、女性ホルモンの減少などは心の状態に大きな影響を受けるため、ストレス管理もスキンケアの一環として考慮するべきです。
これは、私自身も旅先でのストレスで肌荒れを経験したことがあるため、非常に共感できるポイントでした。
最先端の美容アプローチ: デジタルデトックスとCBD
本書はまた、現代の最先端美容法についても言及しています。
中でも興味深かったのは、デジタルデトックスとCBDの利用です。
スマートフォンなどのデジタル機器が与えるストレスを軽減することで、心と体に余裕を持たせ、結果として肌にもプラスの影響を与えるという考え方です。
また、CBD(カンナビジオール)が、自律神経やホルモンバランスを整えることで、心の健康に役立ち、結果として肌の健康にも寄与するという知見は非常に新鮮でした。
これらの情報は、今後のスキンケアに取り入れる可能性を考える良い契機となりました。
まとめ: 必読の美容書としての価値
西嶌順子さんの『ムダなケアをやめるから始める美肌スキンケアの新常識大全』は、単なるスキンケアの指南書に留まらず、生活全般を見直すきっかけを与えてくれる一冊です。
肌の外側だけではなく内側、さらには心のケアまでを包括的に扱っており、この全体的なアプローチが、美肌を実現するために非常に有効であると感じました。
私自身、今後の旅行や日常生活において、ここで学んだ知識を最大限に活用し、より健康で美しい肌を目指していきたいと思います。
この本を手に取ることで、自分自身を見つめ直す大きなチャンスとなることは間違いありません。
美容に興味がある方、そして日々の生活をもう一段階上げたいと考えている方には、ぜひお勧めの一冊です。